最高の食事とは、身近で、できることなら自分自身の畑で旬に収穫し、旬に味わうことのできる食材を使って調理したものである。
何代にもわたる自家採種によって自ら畑に適応した穀物や野菜を有機栽培で育てると、最高の食材になる。
遠いところで化学的な農法で栽培され(たぶん汚染もされている)、輸送や貯蔵を経たF1品種など足元にも及ばない。
良い栽培法は良い作物を生み、よい作物はバランスのとれた食べ物を生む。
賢い料理人なら土と種子と作物と人との生命のつながりに目を向けるだろう。
それこそが地域を思う心と地元の料理の強みである。
(マイケル・ボディ)